TOEFL iBTテストとは?

You are currently viewing TOEFL iBTテストとは?

TOEFL iBTテストは、アカデミックな環境で英語を使用し理解する能力を測定するテストです。
Educational Testing Service (ETS) によって作成され提供されています。このテストは、
4 つの言語スキル (読む、聞く、話す、書く) をすべて測定し、また、次の内容を含みます。

  • アカデミックな文章と関連する問題
  • アカデミックな講義と関連する問題
  • アカデミックなディスカッションと関連する問題
  • 生徒間の会話と関連する問題
  • 教授と生徒間の会話と関連する問題
  • 意見に基づくスピーキングとライティングの問題


このテストは、大学レベルの学術資料と、大学での一般的な状況に基づいています。
テストのすべてのセクションでメモの使用が可能です。自宅またはテストセンターから受験できます。

1. TOEFL® iBT の一般的な形式



2. TOEFL® iBTの使い方

様々な大学で、個人がその機関の教育プログラムに適応できるかを測る為に使用されたり、
企業が採用の際、英語力を測る為に使用されます。また、特定のスコアが仕事を実践するための
資格習得に必要となる場合もあります。

学校により求められる必須スコアが異なり、また同じ学校でもプログラムやレベルにより、
必須スコアが異なることもあります。これらのスコア要件は常に合計スコアに基づいていますが、
場合によってはテストの特定のセクションに対してもスコア要件がある場合もあります。

一般的なガイドラインとして、特定の教育レベルに関連して考えられるスコア要件のリストは以下の通りです。

*ライセンス機関や教育機関によってスコアの要件は異なります。
正確な要件については、関連する組織にお問い合わせください。


3. TOEFL® iBT の受験方法

自宅またはテストセンターで受験できます。受験方法による試験内容の変更はありません。

テストのお申し込みは、ETS の公式 Web サイト にアクセスしてください。
アカウントを作成した後、テストセンターでの受験を選択した場合は、Web サイトから利用可能な都市を選択します。エリア内のテストセンターのリストが表示されます。テストセンターを選択すると、利用可能なテストの日付と時間のリストが表示されます。

日付と時刻を選択すると、重要なテスト センターの規則や、テスト センターに持参する必要がある書類や身分証明書などの関連情報が記載された確認メールが送信されます。
*試験会場の数、受験可能日時は地域により異なります。予めご了承下さい。

4. TOEFL® iBT の料金と費用

2022 年現在、テストを受けるための登録料は約$200ですただし、この料金はテスト センターの場所によって異なります。
また、テスト日近くにテストをスケジュールする場合は$40のLate Registration費が登録料に追加されます。
これらの料金に加えて、次の料金に注意してください。

  • テスト受験日の日程変更申請 ($60)
  • 1 度キャンセルしたスコアの取り戻し($20)
  • スコア通知先の追加($20)
  • スピーキングセクションのスコアの見直し($80)
  • ライティングセクションのスコアの見直し($80)

 

5. TOEFL® iBT の採点期間

リーディングとリスニングセクションの推定スコアは、テストが完了するとすぐに提供されます。
これらのスコアは、最終的な公式スコアとは異なる場合があり、テストの難易度に基づいて調整される場合があります。

スピーキングとライティングセクションのスコアは、テスト終了後約 6 日後に提供され、
その際にリーディングとリスニングの最終スコアも提示されます。スコアが確定し閲覧可能になると、メールが送られてきますので、
ETS Web サイトにログインして、テストのスコアと以前のテスト結果を確認して下さい。

スコアが利用可能になってから 2 日以内に、ETS アカウントからテスト結果をPDFコピーとしてダウンロードすることができ、ご自身や教育機関に郵送することも可能です。

スコアレポートには、最新のテストの 4 つのセクションすべてのスコアが含まれます。
テストの 4 つのセクション全ての中からで個人が獲得した最高得点と (得点報告日から 2 年以内に限る) 各セクションのスコアに基づいて、テストの各セクションの一般的な説明と英語力のレベルをフィードバックとして提供します。


6. リーディングセクション 概要

リーディング セクションには 3 つまたは 4 つのエクササイズがあります。
各エクササイズには、約700 語の文章と10 の設問があり、問題をスキップして、後で戻ることもできます。

エクササイズが 3 つある場合、制限時間は 54 分になり、すべての問題がスコアに影響します。
エクササイズが 4 つある場合、制限時間は 72 分になり、そのうちの 1 つのエクササイズはスコアに影響しません。後者の場合、リスニングセクションに余分なエクササイズはありません。

画面には、制限時間が常時表示されます。画面の片側に経過があり、もう片側には質問があります。
これは、各パッセージの最後の質問を除くすべての質問で発生します。最後の質問では、画面全体に質問の表示があります。
画面上のボタンを押すことで、もう一度パッセージを見ることができます。
画面上のボタンを押すことで、最終問題をもう一度見ることができます。


TOEFLリーディングテストサンプル

最後の質問を除いて、すべての質問は「素点」に対して 1 ポイントの価値があります。
最後の質問は、「素点」に対して 2 ~ 3 ポイントの価値があります。読解セクションでは、次のスキルがテストされます。

情報収集力
・重要な情報を得るために文章をすばやく流し読みする能力
・単語、フレーズ、ステートメントをすばやく理解する能力

言語理解力
・一般的な話題、要点、重要な点、具体的な事実と詳細、状況に応じた語彙、
 代名詞の識別などを理解する能力
・文章の内容に基づいて情報を推測する能力

読解力
・文章の構成や目的を理解する能力
・パッセージ内のアイデア間の関係を理解し​​、推測する能力
・パッセージの重要なポイントを記憶し、認識する能力


7. リスニングセクション概要

リスニング セクションには、5 -7 の大問があります。
大問が 5 つある場合は、会話問題が2つ 、講義問題が 3つあり、すべての問題がスコアに影響します。
大問が7つの場合は、会話問題が3つ、講義問題が4 つあります。この場合、スコアが低かった会話問題の1つと講義問題の1つはスコアに反映されません。また、
リスニングセクションに余分なエクササイズはありません。


TOEFL リスニングテストサンプル

各会話は2-3分です。会話の後、5つの問題があります。
講義は5~6分程度です。講義の後、6つの質問があります。
回答を選択した後、質問に戻って回答を変更することはできません。

また回答には時間制限があります。音声として流れる問題は 制限時間には含まれず、問題の回答のみに制限時間があります。1会話、1講義から11問、または1会話2講義からの17問です。回答時間がなくなると、残りの題を自動的にスキップされ、回答していない問題にポイントは与えられません。

TOEFL iBTテストは一問一点ではなく、それぞれの問題に難易度の値がついており、正答数で計算したスコアのことを 「Raw Score」と言います。
質問の値は、「素点」に対して 1 ポイントから 3 ポイントまでです。原則として、問題のポイントを獲得するには半分以上、正解を選択する必要があります。リスニング セクションでは、次のスキルをテストします。

言語理解力
・会話や講義の概要、要点、および要点に関連する重要な詳細を理解する能力

目的と重要な点について理解する力
話者の態度と、話者が提供する情報に関連する確実性または強調のレベルを認識する能力
発言の目的や使い方を認識する能力

情報を繋げ関連させる力
会話や講義における情報の構成を理解する能力
会話や講義におけるアイデア間の関係を理解し​​、推測する能力
・会話や講義の内容に基づいて情報を推測する能力
・会話や講義において、話題と関係のない導入、結論、話題の変化、状況を認識する能力


8. スピーキングセクション概要

スピーキングセクションには4つの演習があり、各質問には 演習ごとの準備時間 / 話す時間を示すタイムバーが画面に表示されます。スピーキング セクションでは、次のスキルがテストされます。

アカデミックな環境
・質問に答えたり、個人的な意見を述べたりする能力
教授や学生との議論に参加する能力
・教科書や講義から得た情報を組み合わせる、つなぐ、まとめる力

キャンパスでの環境
・カジュアルな会話に参加し、個人的な意見を述べる能力
・図書館、書店、その他の大学施設など、さまざまなキャンパスの状況で
 人々とコミュニケーションをとる能力


TOEFL スピーキングテストサンプル

スピーキング演習 1:

画面に質問が表示され、それをナレーターが読み上げます。質問への回答は個人的な意見に基づいており、回答、理由、および例を含める必要があります。
その後回答時間となり、準備時間は15秒発言時間は45秒です。

スピーキング演習 2:

情報のパラグラフ (80 ~ 110 語) が画面に表示されます。このパラグラフは、大学に関連する変更、変更の可能性、または提案された変更について説明しています。

パラグラフは45秒または50秒間画面に表示され、再度読むことはできません。この後、変化について、2 人の生徒の間で会話 (60 ~ 80 秒) があります。会話は 1 回再生されます。生徒の 1 人は、変更について強い意見を持っており、その意見を支持する 2 つの理由を挙げています。

質問が画面に表示され、ナレーターが読み上げます。質問に答える際には、文章の短い要約が必要です。また会話内の重要な人物の意見や、その人物がいった理由を回答に含める必要があります。その後回答時間となり、
準備時間は30秒発言時間は60秒です。

スピーキング演習 3:

情報のパラグラフ (80 ~ 110 語) が画面に表示されます。パラグラフは、アイデアまたは概念の一般的な説明です。段落は 45 秒または 50 秒間画面に表示され、再度読むことはできません。
この後、リーディングのトピックに関連する具体的な情報を提供するレクチャー(60~90秒)があります。
講義は 1 回再生されます。質問が画面に表示され、ナレーターが読み上げます。

質問に答えるには、読み物の短い要約と、講義の情報をバランスよく正確に説明する必要があります。その後回答時間となり、準備時間は30秒発言時間は60秒です。

スピーキング演習 4:

アイデアやコンセプトを簡単に紹介するレクチャー (90 ~ 120 秒) があります。次に、トピックに関連する特定の情報があります。講義は 1 回再生されます。次に、質問が画面に表示され、ナレーターが読み上げます。

質問に答えるには、講義の内容をバランスよく正確に要約した応答が必要です。
その後回答時間となり、準備時間は20秒
発言時間は60秒です。



9. ライティングセクション概要

ライティングセクションには2つの演習があります。制限時間は常に画面に表示されます。
スペルチェックや文法チェック機能はなく、記述された情報をカット アンド ペーストすることはできますが、記述された応答の情報をコピー アンド ペーストすることはできません。
書き込み中は単語数も画面に表示されます。ライティング セクションでは、次のスキルがテストされます。

ライティング1 (Integrated)
・詳細かつ整理された方法で、書面および口頭の情報源をメモする能力
・文字や口頭の情報源からの情報を要約、言い換え、参照する能力。
・書かれた情報源と話された情報源の間のつながりと関係を記述し、説明する能力。

ライティング2 (Independent)
・主要なアイデアを表現し、それをサポートする重要なポイントを提供する能力
・個人的な意見に基づいてエッセイを計画し、構成する能力
・過去の出来事、個人的な経験、現在の状況を説明して意見を裏付ける能力
・理由、例、および詳細を使用してアイデアを発展する能力
・移行句や接続語を使用してアイデアを接続する能力
・理解しやすい方法でアイデアを整理し、関連付け、説明する能力
・さまざまな形式の文法と語彙を正しく適切な方法で使用する能力
・単語を綴り、句読点を使用し、正しい方法で文章を構成する能力


TOEFLライティングテストサンプル

ライティング演習 1:

画面にパッセージが表示され、 4つのパラグラフがあります。読む制限時間は3分。
ライティング中、パッセージが再び画面に表示されます。この後、講義があります。

講義はパッセージにあるすべての理論に対しての、反論もしくは理論付けとなります。
講義は 1 回再生され、次に質問が画面に表示され、ナレーターが読み上げます。質問に答えるために、回答には文章の短い要約と、講義の情報を正確に展開した説明を加える必要があります。

その後ライティング時間となります。制限時間は時間は20 分で、推奨されている語数は 150 ~ 225 語です。

ライティング演習 2:

画面に質問が表示されます。質問への回答は個人的な意見に基づいており、回答、理由、および例を含める必要があります。質問が提供された後、ライティング時間は30分です。推奨されているワード数は300語以上です。

参照:
ETS TOEFL website

TOEFL TV Official

Kyle Hananoは 2005年から英語講師をしており、年齢層や英語レベルに関わらずこれまで多くの生徒に英語を教えてきました。その中でもテスト対策 (特にTOEFLテスト)の経験が豊富です。2008年からMentor Language Instituteで講師として働いており、それ以前は日本で3年間 JETプログラムの語学講師を務めていました。また名門有名大学でUCLA (カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で英文学と日本語・日本文化学を専攻し、学士号を取得しています。